Twitch とニコ生は共に動画配信サイトであるが、Twitch は世界中からの視聴者と配信者に抱えられ、数多くの eSports の大会も行われている。ニコ生もゲームマスターというゲーム大会を行っているが主なターゲットは日本である。公開されたデータを元それぞれの視聴者と配信者の特性を比較してみた。
公式発表された2013年の Twitch の統計。
Twitch 2013 Retrospective
| Twitch | ニコ生 |
月間総視聴時間(分) | 120億 | 6.77億 |
| 2012年の2倍 | 322万*84.4 |
月間ユニーク視聴者数 | 4,500万以上 | 322万 |
| 2012年は2,000万 | 2013年9月期 |
月間配信数 | 600万 | 330万 |
| 2012年の2倍 | 2014年1月 |
月間ユニーク配信者数 | 90万人以上 | 140万人 |
| 2012年は30万 | 3.5万*40 |
パートナーチャンネル数 | 5,100以上 | 4067 |
| 2012年は3386 | チャンネル数 |
1日の平均視聴時間(分) | 106 | 84.4 |
| 2012年は85以上 | 2013年9月期 |
月間ユニーク視聴者数、1日の平均視聴時間(分)はドワンゴIRから2013年9月~12月の1ヶ月平均。
月間配信数はニコ生統計から。
月間ユニーク配信者数はニコ生統計から40放送毎の抽出なのでそれに40を掛けた。
チャンネル数は2014年2月22日時点のニコニコチャンネルのページから合計した。
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12月と1月ニコ生統計ドワンゴIRより、会員情報を更新しました補足
月間総視聴時間の計算がニコ生と大きく違う。
月間ユニーク視聴者数*1日の平均視聴時間(分)で計算すると
Twitch
4,500万*106 = 47.7億分
ニコ生
322万*84.4 = 6.77億分
ニコ生の月間ユニーク配信者数は40放送毎なので、それのユニークID(3.5万)からそのまま40倍した値(140万)を月間ユニーク視聴者数(322万)で割ると43%なので単純に40倍では大きすぎると思う。
その他に Twitch の統計から気になったものをピックアップ。
平均年齢は21歳
18歳から49歳までで76%を占める
68%の人がテレビの視聴時間が減ったと回答
58%のユーザーが週20時間以上 Twitch で時間を費やしている
ユーザーは何をしに Twitch を訪れるか上位4位
1位:生配信を観る (99%)
2位:チャットでのコミュニケーション (61%)
3位:録画動画を観る (38%)
4位:ゲーム配信 (25%)
これは Twitch が公式に調べてものではなく、2013年に VG Market Research が公開した、「2012 Twitch Audience Study」が元となっている。
チャットでのコミュニケーションについて、ニコ生(この記事ではユーザー生放送を指す)はかつて配信にたくさんのコメントが付いていたが、来場者数の多い配信と少ない配信の差が大きくなると同時に、一つの配信に訪れる来場者数は減り続けている。その結果、来場者数が少なくなり、コメント数も少なくなる、少ないコメントにはコメントしにくくなる、184外しと特定ユーザーとの会話により初見がコメントしにくくなるなど。来場者数の少ない放送は身内向けに、来場者数の多い放送はコメントが多いのでROM専が増えていった。証明はできていないが、ニコ生の繁栄がゲーム実況や雑談などの動画や生放送を作業用BGMにする文化が発達したと思っていて、それが結果的に来場者数はそれほど減ってないのにコメント数は減る原因になってる。
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ユーザー生放送衰退の始まりは2011年9月からニコ生は動画に比べてプレミアム会員の割合が多いことでも知られていて、2012年10月の時点では5割から6話割のアカウントがプレミアム会員になっている。
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